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| 「目隠しの松」 |
| 愛媛の札所の一番最初の寺、観自在寺は今は海岸まで2km程離れていますが、昔は山門の近くに海岸がありました。そして、その頃は御本尊も、今の薬師如来ではなく十一面観音で、観自在寺の前を通る時にこの仏様を礼拝しなければ祟りがあるといわれ、人々に恐れられていました。そんな訳で、観自在寺の前を通る時は、たとえ海の沖の方でもわざわざ岸に船を着けなければならなかったのです。また、山門近くの道を馬や馬車に乗ったまま通ろうとすれば馬が動かなくなってしまい先に進むことができませんでした。これでは、どうしても急ぐ場合や沖を通る船は時間がかかるため、人々は困り果てていました。そこで、本堂の十一面観音から道を通る人々や沖を通る船が見えなければ、きっと礼拝しなくても祟りはないだろうと思い、山門の前に成長した松の木を植えました。この松は「目隠しの松」と呼ばれ、これを植えた後は祟りがなくなり、人々は都合のよい時に礼拝すればよくなりました。 |
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