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| 「市の聖・空也上人」 |
| 今から千年余り前、空也上人というお坊さんがいました。上人は若い頃から修行者として諸国を行脚し、そのかたわら道路をつけ、橋をかけ、井戸を掘り、池を造るなどして民衆のために尽くしたので「市の聖」とも呼ばれて、人々から大変慕われていました。この空也上人が、天徳年間に浄土寺の近くに庵を結び、三年余り住んでいたことがあります。上人は滞在中、粗末な衣に身を包み、杖をつき鉦(かね)をたたきながら念仏を唱えて村々を歩きました。阿弥陀仏の信仰を広めていたのです。上人がこの地を去るとき、村人の願いによって、自分の像を刻んで残しました。その像は今も浄土寺に安置されています。「南無阿弥陀仏」の六字の名号を唱えている姿で、名号は六体の仏様として表わされています。上人の像はここと京都の六波羅蜜寺にしかないそうです。 |
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