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津照寺の本尊の延命地蔵菩薩は、お大師さまが太平洋へ出て働く漁師のために、大漁と海の安全を祈り刻まれたといわれています。別名「揖取地蔵さん」と呼ばれており、それには次のような話が伝わっています。慶長七年(1602)秋、土佐藩主山内一豊公が室戸岬を航行中、急に暴風雨におそわれ遭難しかけました。その時、どこからともなく、一人の僧が現れて船の揖を取り無事に室津の港に入ることができました。しかし気がつくと助けてくれた僧はいなくなっていました。その後、一豊公は津照寺へ無事のお礼にとお参りに行かれました。すると驚いたことに本尊が潮水を全身にかぶってびしょ濡れでした。一豊公は、暴風雨から救ってくれた僧がこの本尊だったということに気づき、心から感謝してお礼を述べました。それ以来、津照寺は海の守り本尊として、海で働く人々の厚い信仰を受け続けているのです。
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